学生・エッセイ|そんな科学が私は大好きです
ゆか
私が科学を好きになったのは
私が科学を好きになったのは、いつからだったのでしょうか。
振り返ってみると、そのきっかけは小学校低学年の頃にまでさかのぼるように思います。当時、計算が好きで、答えが一つに決まっていることにすっきりした感覚を覚えていました。ルールさえわかっていれば誰でも答えにたどり着け、誰もが納得できる。それが、中学で算数が数学に変わっても、数学を好きでいられた理由の一つです。周りの目を気にしやすい性格だった私にとって、答えが明確な数学は安心できる存在だったのかもしれません。
実験を通して
理科に興味を持つようになったのは、小学校3年生の頃です。理科の授業で初めて実験をした時、ゴムの力で走らせる車のおもちゃの実験に夢中になりました。実験用キットが一人一つずつ配られた時のワクワク感は今でも覚えています。自分で実際にやってみて、予想が合っているかどうかを確かめられることが嬉しくて楽しかったです。何度も試行錯誤できるところが、実験の魅力だと感じていました。
中学生になると、さらに理科や数学への興味が深まりました。特に理科の実験が好きで、水溶液からミョウバンや食塩を取り出す実験や、酸化銅から銅を取り出す実験では、結果を見るのが楽しみでした。数学では、図形の問題よりも計算問題が好きで、自分の手と頭を使って答えに近づいていく過程が楽しかったです。
科学は身の回りに隠れている
こうして振り返ってみると、私の身の回りには科学がたくさん隠れていることに気づきます。科学には感情に左右されない事実があります。たとえば、洗濯物が乾くといった日常の出来事も、科学にとっては大切な事実です。そうした現象に疑問を抱き、答えを探していくところから科学は始まるのだと思います。まだわからないことも多いし、答えがわかった後でも新たな疑問が生まれ、その繰り返しが科学の面白さでもあります。誰でもどこにいても始められる、そんな科学が私は大好きです。
ひとこと
年月掲載
*内容・経歴は取材もしくは執筆時のものです。