研究室での議論や学会発表で養った「伝える力」がシステムインテグレーター企業で働く今に生きている。
池垣 綾乃
独立系SIer企業
エンジニア職
2024年 情報学部 情報学科 卒業
IoTコミュニケーション研究室
大学では、「カラーセンサと超音波センサを用いた車椅子の条件付き運転自動化」をテーマに研究。特定の色と超音波を判別する二つのセンサを車椅子に付け、一定の条件の下で自動運転できるようなシステムを考案・検討しました。3年生で研究室に所属してから1年半もの長期にわたって一つの研究テーマを追究するのは初めての経験でした。研究室には、末田欣子教授が丁寧に指導してくださるだけでなく、メンバー同士でも活発に意見を交わし、切磋琢磨する環境があります。研究に行き詰まった時も、末田教授や研究室の仲間に刺激をもらい、乗り越えることができました。
また他大学での研究発表や学会発表にも積極的に挑戦しました。研究者の方々の前で発表し、そこでいただいた意見は、今も糧になっています。仕事で大勢の人を前にしても堂々と話せるのは、研究室での議論や学会発表を通じて相手にわかりやすく伝える力を養ったおかげです。さらに大学1年生から2年半、インターンでプログラミング教室の講師を務めたことも貴重な経験でした。幼稚園児から高校生まで、プログラミングを教えたことが、研究テーマや進路を考えるきっかけになりました。
大学での学びや研究を通じて「ITは世界を変えられる」と感じ、IT業界を志望。独立系システムインテグレーターの会社に就職を決めました。現在は、SEとして主に「クラウド型勤怠システム」や「会議室予約システム」といった自社開発システムの保守業務を担当しています。エンドユーザーのお客様からの問い合わせにも対応します。ユーザーと対話し、実際に当社のシステムをどのように使っておられるかを直接伺うことが、モチベーション向上につながっています。これからもお客様により良いシステムに提供するべく、力を尽くしていきたいと考えています。
2025年9月掲載
*内容・経歴は取材もしくは執筆時のものです。