INTERVIEW 学生インタビュー INTERVIEW 学生インタビュー

理工学部

自分で作った機械を動かし
実験するのが面白い。

鈴木 智之

理工学研究科(大学院)
機械工学専攻 1年生
鉄道車両の運動と機械力学の研究室

休みの日は、VBA(Excelマクロ)のプログラミング、漫画やライトノベルを読んだり、ゲーム(ポケモン)も。ナンで食べるカレーにハマっています。

メインイメージ

小さい頃から乗り物が好きで、中でも鉄道に興味を持ち、高校時代には鉄道研究部で活動しました。大学でも好きなことを追究できたらきっと楽しいと思い、鉄道車両に関する機械力学を専門に学べる宮本研究室を選びました。

現在は、鉄道車両が走行している時、車輪とレールの間に発生する「クリープ力」という力に着目して研究しています。クリープ力は走行するために必要な力ですが、車両の安定性に影響を及ぼし、時には脱線の原因になることもあります。安全な走行に役立てるために、クリープ力が変動するメカニズムを解明しようとしています。研究では、車輪とレールの模型を作り、走行実験を行ってクリープ力を測定・解析します。3D-CADソフトを使って設計図を描き、材料を集め、模型を製作。実際に機械を動かし、その力学特性を捉えるのが、面白いところです。とはいえ現実の電車と同じ動きや現象を模型で再現するのは、簡単ではありません。何度も失敗しては、改良することの繰り返し。でも思った通りの実験結果が出た時や、そのデータを分析し、考察している時は楽しくて、それまでの苦労を忘れてしまいます。

アイデアを3D-CADで組み立て、3Dプリンターで形にする。
アイデアを3D-CADで組み立て、3Dプリンターで形にする。
広々とした研究室にはレールが敷設され、テスト車両で実験走行が可能。
広々とした研究室にはレールが敷設され、テスト車両で実験走行が可能。
ノートにはまだまだ実験のアイデアが。
ノートにはまだまだ実験のアイデアが。

最新の3D-CADソフト「CATIA V5」や3Dプリンターなど設備が充実し、ものづくりの楽しさを体験しながらエンジニアとしての素養を身につけられるのが、本学のいいところです。これまでの学びや研究で培った力を生かし、機械関係の企業で研究職に就きたいと考えるようになりました。現在研究と並行して、就職活動も進めています。

社会のあらゆるところで人の生活や産業を支えている。いつかそんな「動く機械」を自分で作り出したいと思っています。

2024年3月掲載

*内容・経歴は取材もしくは執筆時のものです。