ALUMNI 活躍する卒業生 ALUMNI 活躍する卒業生

建築学部

限られた空間をいかに働きやすく
美しくできるかを考えるのが面白い。

福島 勇希

株式会社イトーキ
営業本部 ワークスタイルデザイン統括部 第2デザインセンター

2021年 理工学部 総合理工学科卒業
2023年 理工学研究科 建築工学専攻修了
建築意匠・建築設計研究室

メインイメージ

人の働き方を建築的操作で変えることに興味を持ち、卒業設計では、サードプレースやコワーキングスペースといった、オフィス以外の人の働く場所について研究しました。大学院では、明星大学のキャンパス計画に取り組んだことが印象に残っています。私は社会人が学び直し、働ける場所をキャンパスにどうつくるかをテーマにデザインしました。学長をはじめ、多くの教授陣を前にプレゼンテーションを行い、評価していただいたことは得難い経験になりました。

特に糧になっているのは、村上研究室で指導を受けたことです。村上先生の客観的かつ的確なアドバイスはもちろん、「こんな感じはどう?」と、参考に描かれるスケッチが驚くほど魅力的で、建築家として活躍されている先生に学ぶすばらしさを実感しました。

働く空間や環境をつくる仕事に携わりたいと思い、当社を志望。現在は、オフィスの空間デザインや設計を通じて、「働き方」を提案することが主な仕事です。例えば空間に段差を設けることで、人と人の視線が交わりやすくして、コミュニケーションを促進したり、作業に集中しやすいように閉ざされた狭い空間を作ったりするるなど、「この場所だから、この仕事をしたい」と思わせ、空間を通じて仕事を促すようなデザインを心がけています。

限られたスペースをいかに働きやすく、かつ美しくできるかを考えるのが、空間デザインの面白いところです。目標は、先進的なオフィスが表彰される「日経ニューオフィス賞」を受賞すること。「イトーキの福島のデザインはすごい」と言われるデザイナーを目指し、これから頑張っていきます。

2024年3月掲載

*内容・経歴は取材もしくは執筆時のものです。