INTERVIEW 学生・研究室紹介 INTERVIEW 学生・研究室紹介

理工学部

水面を自力で動くイオンゲルがおもしろい。多様な形のゲルの挙動を調べる研究に夢中。

髙山 雪音

理工学研究科(大学院)
物理学専攻 博士前期課程 1 年生
ソフトマター物理研究室

教員採用試験に合格していたが、研究のおもしろさに目覚めて大学院へ進学した。読書や運動、アニメ鑑賞が好きだが、現在の趣味は「研究」というほど夢中になっている。好きな食べ物は、おにぎり。

金子 和暉

理工学研究科(大学院)
物理学専攻 博士前期課程 1 年生
ソフトマター物理研究室

中学・高校時代は、バドミントン部で活躍した。休日の楽しみは、プロ野球観戦やライブ鑑賞。読売ジャイアンツファンで、ヤクルトスワローズファンの古川教授との野球談議も楽しみの一つ。

メインイメージ

イオンのみで構成されるイオン液体を含んだゲルを水面に浮かべると、何も力やエネルギーを加えていないにもかかわらず、ゲル自ら動き出す。「自己推進型イオンゲル」と名付けられたこの不思議なゲルを発見した古川一暁教授の研究室で学んでいる髙山雪音さんと金子和暉さん。

「学部3年生の時に、初めてイオンゲルを見て、生き物でもないのに自分で動くなんて、おもしろい!と思いました」と、髙山さんは古川研究室を選んだ理由を語ります。4年生の時には、イオンゲルを直径約6㎜の円形や三日月形などさまざまな形に加工し、それがどのように動くのかを研究しました。

金子さんは「物理と化学を融合した研究に取り組んでみたい」と、他大学から明星大学の修士課程に進学しました。現在は、髙山さんの研究とは違った自己推進型イオンゲルの挙動に注目しています。「長方形に切ったイオンゲルの中心に穴を開け水面に垂直に立てた回転軸に通すと、イオンゲルが軸を中心にグルグル回転します。現在は、その回転方向を制御できないかと考えています。イオンゲルに砂鉄を混ぜて、磁石の力でイオンゲルの回転方向や回転速度を制御する実験に取り組んでいます」

現在髙山さんは、これまでの研究をさらに発展させ、複数の自己推進型イオンゲルを一度に水面に浮かべた場合の挙動を調べています。「水を張ったシャーレにイオンゲルを5個、あるいは10個浮かべたら、どうなるだろう。シャーレの代わりに円環状の流路に入れてみたら、どんな動きを示すだろう。想像しながら実験するのが、楽しくて仕方ありません」と目を輝かせます。そんな髙山さんに刺激を受けている金子さん。「私もしっかり結果を出して、学会発表にもチャレンジしたい。将来は研究職に就くのが目標です」と語ります。「いつか教員になって、子どもたちに理科の楽しさを教えたい」と髙山さん。それぞれの目標に向かって、研究に邁進しています。

教員採用試験に合格していたが、自己推進型イオンゲルの不思議な動きに魅せられて大学院へ進学。現在の趣味は「研究」というほど夢中になっている。(髙山さん)
教員採用試験に合格していたが、自己推進型イオンゲルの不思議な動きに魅せられて大学院へ進学。現在の趣味は「研究」というほど夢中になっている。(髙山さん)
複数の自己推進型イオンゲルを一度に水面に浮かべる、髙山さんの研究。
複数の自己推進型イオンゲルを一度に水面に浮かべる、髙山さんの研究。
他大学から明星大学の修士課程に進学した金子さん。将来は研究職に就くのが目標。
他大学から明星大学の修士課程に進学した金子さん。将来は研究職に就くのが目標。
切ったイオンゲルの中心に穴を開け水面に垂直に立てた軸に通すと、イオンゲルが軸を中心にグルグルとすごい勢いでまわり出す。(金子さん)
切ったイオンゲルの中心に穴を開け水面に垂直に立てた軸に通すと、イオンゲルが軸を中心にグルグルとすごい勢いでまわり出す。(金子さん)

2024年7月掲載

*内容・経歴は取材もしくは執筆時のものです。