INTERVIEW 学生インタビュー INTERVIEW 学生インタビュー

情報学部

AIで着物の柄を識別する。
論文作成や学会発表の経験が
進路につながった。

大浦 未優

情報学部 情報学科 4年生
植木一也研究室

研究にいき詰まったら、思い切ってパソコンをシャットダウンして休む。「好きなことなら、いずれやりたくなるはず」と信じて。休日には、ネイルやネットショッピングで気分転換している。スキューバダイビングにも挑戦したい。

メインイメージ

現在は、画像認識技術を使って、着物の文様や柄を識別するシステムの研究に取り組んでいます。牡丹や菊、鶴や蝶といった定番の動植物から市松文様や矢絣、青海波などの伝統的な柄文様まで、着物には多種多様な文様・柄があります。それらをAIに読み込ませ、その柄の種類や意味を表示するシステムを作っています。識別精度を高めるためには、AIにできるだけ多くの画像を学習させる必要があります。まず多様な柄の画像を集めてデータセットをつくることからスタート。それをAIに学習させて柄を識別できるか検証し、精度が着々と上がっていくのを見ると、ワクワクします。

研究することに留まらず、2年生の時からは毎年、研究成果を論文にまとめ、学会で発表しています。4年生になった今年は、初めて国際学会で発表するべく、研究に注力してきました。さらに識別能力を高め、複数の柄が含まれている画像からそれぞれの柄を識別するプログラムの構築に挑戦。ところが何度実験しても、十分に識別精度が上がりません。解決策を模索し、食事中も寝る時も頭の中でプログラムを書いていました。時間を忘れて熱中し、ようやく納得の実験結果を得られた時は、諦めずに取り組んで良かったと心から思いました。

研究成果を論文に書き、学会で発表した経験は、就職活動でも高く評価していただきました。卒業後はSEとして働く予定です。社会で活かせる実践的な知識・スキルを身につけられるのが情報学部の良いところです。就職してからもさらに能力値を高め、どんなフィールドでも活躍できるSEになりたいと思っています。

研究のアイデアは、成人式に着た着物から生まれました。
研究のアイデアは、成人式に着た着物から生まれました。
研究の概要をポスターにまとめて発表します。
研究の概要をポスターにまとめて発表します。
とうとう国際学会で発表するところまでたどりついた!
とうとう国際学会で発表するところまでたどりついた!

2024年3月掲載

*内容・経歴は取材もしくは執筆時のものです。